アンガーマネジメントとは、怒りの感情をコントロールするスキルです。
怒りを適切にコントロールすることで、より円滑に日常生活を送れるようになるのです。
元々は罪を犯した人たちを更生させるためのプログラムとして用いられていましたが、ビジネスの場でも取り入れられるようになってきています。
「アンガーマネジメントは意味がない」という意見もありますが、怒りのコントロールができることには多くのメリットがあります。
今回はアンガーマネジメントが便利な理由と、怒りをコントロールする方法について紹介させていただきます。
興味のある人はぜひお読みください。


この記事はこんな人におすすめ!
・怒りのせいで損をすることが多い人
・怒りをコントロールできるようになる人

アンガーマネジメントが意味ないと言われる理由
まずアンガーマネジメントが意味はないといわれている理由について紹介させていただきます。
誤解されがちなのですが、アンガーマネジメントを行ったところで、怒りの感情がなくなる訳ではありません。
その誤解を抱えたままでアンガーマネジメントを実践して、怒りがなくならなかったので、「アンガーマネジメントは意味がない」と主張してしまう場合が多いのです。
人間である以上、どうしても怒りを感じる瞬間はあり、これはどうしようもないことなのです。
アンガーマネジメントは「怒らなくなる方法」ではなく、「怒りの感情をコントロールして抑えたり和らげる方法」になります。
ただ中には瞬間的に激怒してしまう人もいます。
突発的に我を忘れる程に激しく怒ってしまうと、頭の中が真っ白になってしまい、アンガーマネジメントではどうしようもありません。
このような人には「アンガーマネジメントは意味ない」と判断されても仕方がありません。
どうしてアンガーマネジメントが必要なのか?
ただアンガーマネジメントはやはり習得することをおすすめします。
なぜなら、怒りの感情をコントロール出来ないと、以下のようなデメリットがあるからです。
・人間関係の悪化
・体に悪い
・ミスが増える
人間関係の悪化

怒りの感情を他人に向けてしまうと、場の空気も悪くなり、自分への印象も悪いものになります。
やがて周囲からの信用も失うことになり、人間関係も険悪なものになっていくでしょう。
他人から避けられてしまい、自分自身も居心地の悪さを感じるようになります。
職場であれば、人間関係の悪化は生産性の低下にもつながります。
体に悪い
怒りは心拍数や血圧の上昇、アドレナリンの放出などを引き起こし、血流の悪化を招きます。
頭に血が上った状態を長く続けるのは健康の面から見ても好ましくないのです。
ミスが増える
頭がイライラしている状態で仕事をすると、いつもならやらないようなミスを犯しやすくなります。
冷静な判断が出来なくなっているので、漢字の間違いなどの簡単なミスが多くなります。
怒っていると眼つきや口調も悪くなるため、いつもと同じ対応をしていてもクレームをもらいやすくなってしまうでしょう。
アンガーマネジメントの方法
「短気は損気」ともいいますが、怒っていても良いことはありません。
ここではアンガーマネジメントの方法について紹介させていただきます。
・6秒ルール
・怒りの原因から離れる
・別のことを考えるようにする
・相手の立場に立って物事を考える
6秒ルール

怒りの感情が生まれたら、心の中で6秒間数えてみてください。
怒りは瞬間的なものが多いので、一旦インターバルをおくだけでも、感情の爆発がだいぶ抑えられます。
「6、5、4、3・・・」とカウントを取ることで、昂った感情を和らげましょう。
熱が下がると、かなり冷静な判断ができるようになります。
怒りの原因から離れる
怒る場合は原因となるものが存在しているので、それから距離を取るようにします。
怒りを抑えられるだけでなく、精神的なプレッシャーも軽減できます。
トイレ休憩などを理由に離席するようにすれば、かなり一呼吸がおきやすいです。
もし離れることが難しい場合は、6秒間視線をそらしたり目をつぶったりする方法も有効ですので、ぜひ使ってみてください。
別のことを考えるようにする
他のことを考えるようにして、怒りの原因から興味をそらしてみてください。
なるべく楽しいことやポジティブなことを考えるのがおすすめです。
ネガティブなことを考えてしまうと、繰りかえし怒ったり落ち込むようになってしまうからです。
とっさに考えることが思い浮かばない場合は、いっそ思考を停止させてしまうのもおすすめです。
相手の立場に立って物事を考える
もし対人関係で怒りを感じた場合は、相手の立場で考えてみるのもおすすめです。
相手の気持ちを理解することで、怒りの感情を抑えられる場合もあります。
心のない言葉を浴びせられたり、からかわれたりした場合など、相手の気持ちを考えたところでイライラが収まらない場合もありますが、会議などで意見が衝突した場合などはぜひ試してみてください。
まとめ
怒って感情が昂っていると、つい口が滑ったり、攻撃的な言動を相手に向けてしまうようになります。
気持ちが落ち着いてから謝罪しても、どうしてもしこりは残ってしまいます。
せっかく上手くいっていた人間関係や仕事を、一時の感情の昂りで台無しになってしまうことはあなたにとっても耐え難いもののはずです。
この先、不意に怒りを感じた際に、頭の片隅にでも紹介した方法が思い浮かんだら是非お試しください。
ほんの少しでも効果があれば、私自身もとても嬉しいです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この話以外にも定期的に投稿していますので、またお読みになっていただけますと嬉しいです!
引き続きよろしくお願いします。
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