片岡鶴太郎さんのライフワークや、ボクシングや絵画の経験を中心に、考え方や人生観について書かれている本です。
芸人さんの書かれている本だけあって、堅苦しいところがなく、読みやすいです。
タイトルを見ると老人向けの本と思いがちですが、特に何歳の人が読んでも問題はないです。
実際、40になったばかりの自分でもなんなく楽しんで読めました。
私が読んだ動機
自分はまだ老いを感じる歳ではなく、鬱とも無縁ですが、タイトルが面白いと思い、読んでみることにしました。
経験上、タイトルが面白い本は内容も面白いので、この本も面白いに違いないと判断し、手に取りました。
加えて、なんかタイトルからポジティブなエネルギーを感じたんですよね。
この本をおすすめしたい人
・心に鬱屈したものを抱えている人
・新しいことへの最初の一歩を踏み出せないでいる人
基本情報
著者 片岡 鶴太郎
ページ数 232ページ
出版社 : 幻冬舎
初版奥付日 2023/7/26
ISBN 978-4344986978
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344986978/
この本の概要
人生を充実させるコツは、心の赴くままに行動すること――。
モノマネでブレイクして以降、役者をベースに、ボクシング、絵画、ヨガの世界でも活躍する著者。
還暦を機に離婚した現在は、「60代は体が元気に動く最後の時間。
漫然と過ごすのはもったいない」と終活には目もくれず、自分のしたいことだけに情熱を注ぐ。
常に挑戦をしてきた経験から、「何かを始めるのに年齢やセンスは関係ない」と断言。
やりたいことの具体的な見つけ方から、自身も苦しんだ「男の更年期」の乗り越え方まで、老いに負けない極意がここに!
https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344986978/
心に残った部分のハイライト
好きなことに気づく近道は、素直でいること
何事も変に照れたり謙遜したりせず、素直に楽しむこと。
こういった姿勢が好きなことに気付くきっかけになります。
センスなんていらない。上達は反復あるのみ
どうやって新しいことをものにしていくのかといえば、ひたすら反復練習あるのみ。
思ったよりも地道でしょ。
しかし、結果的にその方が中途半端に終わらず、着実に身に着くのです。
才能がないと嘆くより、自分のいいところを磨く
どの業界でもセンスを持っている方はいますが、画家の中にだって色彩センスのない人もいますし、料理人にも味覚のセンスのない人はいます。
役者にだって、セリフ読みのセンスのない人も。
それにも関わらず活躍している人は、ど真ん中のセンスは無いかもしれないけれど、別の何かで補っているという訳です。
生まれ持った才能やセンスのあるなしなんて、やってみないとわかりません。
その世界に入って初めて自分のことが分かるのです。
だから、やっぱり好きなことをまずは始めてみるしかないんですね。
そして、反復練習をする内に、自分の良いところはここで、欠けているところはここだと、何となく掴めてくる。
そうして私は良いところを伸ばすようにしてきました。
悪しき嫉妬心を消す方法
実は私、若い頃は嫉妬心が強く、共演者の芸人たちにメラメラとライバル心を燃やしていました。
それが芸人として頑張る動機になることもあったし、自分を高めるのに有効な部分もあった。
一方で嫉妬心がやっかみに変わったことも。
この嫉妬心をどう消化させたらいいか悩んだ結果、行きついたのは、嫉妬心を持った相手を完全に認めてしまうことでした。
つまり相手を認めて、褒める、祝福すること。
「やっぱりすごいね。俺は叶わない!」
本人に言ってしまうのです。
それが出来てからは、気持ちが楽になりました。
認めてしまうと、その人への妬みや悪口はなくなったんです。
良好な人間関係のために、お金は借りない・貸さない
私は自分が借金を一切しないので、人に貸すということもしません。
仮に私がお金に困っていても、自分にとって大切な人から借りようとは思いませんから。
良好な人間関係は、お金の貸し借りがあっては成り立ちませんよね。
だから親しい人から貸してくれと言われたら、「お前、俺のことを何だと思っているの?」と正直、思います。
実際、過去に親しい人から借金を頼まれたことがありましたが、きっぱり断りました。
その時の私のセリフは「俺はお金を持っていない!」でした。
まとめ
32歳でボクシングのプロテストに挑戦したり、絵画の道に挑戦したり、とにかくチャレンジする話が続きます。
やっぱりチャレンジする人って格好良いですね。
更年期の鬱や、新しいことへ挑戦した中でもがきながらも奮闘する姿に、素直に素敵だと感じました。
片岡鶴太郎さんの謙虚な人間性にも魅力を覚えました。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この話以外にも定期的に投稿していますので、またお読みになっていただけますと嬉しいです!
引き続きよろしくお願いします。
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